視覚障害者協会のページ
視覚障害者の生活
見えないことは当然とても不自由ですが、不幸かどうかはその人次第です。
自身の眼の状態を理解したら、安全に楽しく生活することを考えましょう。
誰でもどんな人でも自分を幸福にできるのは、じぶんだけですから…。
共感できる仲間と知恵を出し合いながら、日々を送ることで、現状、医学で解決できない不便も、習って慣れていけます。
見えなくなった方が「見えているときはフライパンの上で胡椒をパッパッとふっていたけど、見えなくなって量を測るのはどうしたらいい?」という質問には「掌にいったん受けて量を触ってみればいい」と応えます。
「何も遊べるものがない」と言われれば、「色の別が触って分かるオセロや囲碁、将棋は駒の底に触って区別が判る点があって、見える人とも対戦できるゲームもありますし、トランプだって点字を書けばいい」「パソコンやスマホでもできるゲームもあります。」テレビは一般的に皆さん「見る」と言われますので、私たちも「見る」と言います。
家事も娯楽も工夫しながら生活しています。
決め手は当然ですが、手の感覚や音を聞いてその上聞き分けること、臭いをかぐこと、要は「見る」以外の感覚をしっかり使うことです。
見えなくなってもカラオケ好きの人は、歌詞が覚えられるようになった人が多いですよ。(笑)
断言しますが、見えなくなった人がまず相談したらいいのは同じ障害を持つ人です。
迷った時は気軽に視覚障害者協会にご相談ください。
視覚障害者協会の紹介
視覚障害者協会ってどんな会?
- 呉市視覚障害者協会は、さまざまな目の病気で障害者手帳を持っている会員が集まっている任意団体で、現在の会員数は40名足らずです。
(呉市在住で、視覚障害で身体障害者手帳を持っている方は、この会員数の20数倍おられると思われます。) - 呉市視覚障害者協会に入会すると、(社福)広島県視覚障害者団体連合会の会員にも、(社福)日本視覚障害者団体連合の会員にもなります。
- 県立視覚障害者情報センター(点字図書館)の利用や、歩行訓練や補装具・日常生活用具など、種々の相談もできます。
どんな活動をしているの?
- 独自の行事としては、総会・ボランティアさんとの懇談会・新年親睦会や部活動(女性部・三療部)があります。
- また、呉市身体障害者福祉協会の行事にも参加しています。
- 上位団体である広島県視覚障害者団体連合会や日本視覚障害者団体連合の行事にも参加しています。
呉等の地元の小さな会で挙がった国や行政に対するお願いや意見は、上位団体に挙げて中国ブロックや全国大会で話し合われて国等に届けています。
注:三療部とは:あんま・はり・灸の三つの国家資格を持っている会員の学習のための部です。
入会するにはどうしたらいいの?
入会の意思を役員にお伝えいただき、年会費2,000円をいただきます。
(年度途中でも同じ金額となります)
呉市視覚障害者協会役員名簿
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- 会長
- 清水久美
【連絡先】0823-24-2670(FAX兼用)
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- 副会長
- 鎌倉典子
【連絡先】0823-33-7753(FAX兼用)
清水幸枝
【連絡先】0823-24-2670(FAX兼用)
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- 会計
- 渡辺勝宏
【連絡先】0823-21-7110(FAX兼用)
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- 会計監査
- 清水久美・清水幸枝・尾崎かおり
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- 理事
- 小河仁美・塚本志保理・松村正範
私たちが実際に使って助かっている物
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補装具
白杖・コンタクト・メガネ・遮光眼鏡
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携帯電話
携帯電話はすでに必須アイテムと思います。個人購入で持っているものですが、特に昨今は視覚障害者にとって便利なiPhone用のアプリ開発が進んでいるので、期待しているところですが、私たち視覚障害者にはガラ携に比べて文字入力が難しいので、それを補うためのテンキー型のキーボード、リボⅡも呉市では日常生活用具として申請が可能になっています。
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家電
パナソニックや三菱・ソニーのテレビに番組表を読み上げてくれる機種があります。
三菱には炊飯器や電子レンジやIH調理機も操作を声でナビするものがあります。(らくらくアシストというシリーズ家電です。)エアコンでは富士通が部屋の温度や設定温度など細かく読み上げてくれます。日立は設定温度と今月の電気代を読んでくれます。
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日常生活用具
音声体温計・音声時計(腕時計・置時計)・音声体重計・活字読み上げ装置(よむべえ等)・拡大読書器(クローバー等)・デイジー図書の検索・再生機(プレックストーク等)・視覚障害者用パソコンソフト(PC-トーカー等)
近年は、1台で拡大読書・活字の読み上げ・録音図書の検索や再生ができる機器も発売されています。
日常生活用具としてはIHクッキングヒーター(一口タイプ)も申請可能です。
注:これらの福祉用具、機器など体験したり説明を聞ける場所や行事については、当事者に尋ねられるのが良いと思います。ので、まずは当事者相談員にご相談ください。
たよりになるボランティアさん
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朗読ボランティア「カリオン」
ハザードマップを会員一人ひとりの住所を挙げて「○○町○丁目○番辺りでは床上浸水の危険性あり」と言うように「耳で聞くハザードマップ」をCDにして配布し、全国的に有名になった朗読グループです。
家電製品の取り扱い説明書でもカタログでもマンガ本でも、読めるものは読んでくださいます。 -
朗読研究会「つばき」
呉市立中央図書館内で、希望する図書等を対面朗読したり、市政だよりをCDで届けてくださる他、県立視覚障害者情報センター(点字図書館)にも「くれえばん」その他録音図書を提供されています。
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音訳グループ「りぼん」
小説やエッセイなど読んでいただいています。
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音訳グループ「呉YWCA音訳グループ」
主に小説や随筆など読んでくださいますが、年末には、年末年始のテレビ番組表なども読んでくださいます。
JRの時刻表も読んでいただいたりします。 -
呉点字サークル「あい」
目で読むものを点字にしてくださいます。
総会等の資料や、市政だより、研修会のレジメやバスの時刻表など点字常用者が手元に置いて読みたいものを点訳してくださいます。
呉市委託視覚障害者当事者相談員
呉市から委託されて、視覚障害当事者が相談を受けています。